更新日= 2011.5.24
力学基礎 Fundamentals of Mechanics (総合システム工学科)
物理学 I
Fundamental Physics
I (その他の学科)
対象=工学部1年生、科目種類=必修,前期, 4単位
1.概要(授業の背景、目的、位置づけについてはシラバスに記載)
2.講義資料(シラバス記載内容と一部、順序変更あり)
授業の計画や進捗状況等については九州工業大学・情報科学センターの学習支援システム(Moodle)上
にて通知する予定です。
→ http://t.el.kyutech.ac.jp/moodle/login/index.php
基礎科目(総合システム工学科または各学科共通)をクリックする。
予習・復習など学習の仕方についてのアドバイス:
(1) まずは大まかに捉えるべし
(2) きちんと手順を踏んで覚えるべし
(3) 何度も失敗を繰り返し覚えるべし
(池谷裕二「記憶力を強くする」講談社、ブルーバックス、2001年. P.139.より)
各章の要約→例題→詳しい解説(*印ファイル)
物理学と科学技術(ガイダンス)
(要 点) 物 理学と科学技術(ガイダンス)
速度と加速度(1)
(要 点)速度と加速度(1)
例題:等加速度運動
速度と加速度(2)
(要点)速度と加速度(2)―2,3次元系―
運動の法則と力の法則(1)
解説:ニュートンの業績
例題:運動の法則の意味
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運動の法則と力の法則(2)
例題:3ブロックの運動
例 題2ブロックの運動
例 題 :人工衛星の運動
例 題 :静止衛星の運動
力と運動(1)
(要 点)微分方程式としての運動方程式
例 題:(真空中の)放物運動
(参考: 2つの物体が重力で接触する時間、宇宙の重力崩 壊時間の計算)
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力と運動(2)
例題;速度に比例する抵抗力による運動
例題;速度に比例する抵抗力と重力による運動
力と運動(3)
例題:油中 を落下する小球
例題:終端速度
例題:速度の2乗に比例する空気抵抗の下のスカイダイビング
例題:運動量変化と力積の応用(交通事故の際のシートベルトの効果)
単振動(1)
単振動(2)
減衰振動と強制振動
(位相のずれに対する逆tan関数の定義については、物理のための数学@HP参照)
解説:強制振動と位相のずれ
例題:減衰振動(1)
例題:減衰振動(2)
例題:過減衰
例題:強制振動(1)
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仕事とエネルギー(1)
解説:仕事とエネルギー
例題:フックの力による仕事とエネルギー
例題:重力のポテンシャルと力学的エネルギー保存
仕事とエネルギー(2)
例題:安定点のまわりの微小振動1
例題:原子間力へのモース・ポテンシャルモデル
仕事とエネルギー(3) 2,3次元
数学的準備:微分係数, 微分 とその応用(入門)
数学的準備:線積分とその応用(入門)
数学的準備:偏微分とその応用(入門)
参 考:運動法則から導出される定理と保存則
例題:鉛直面内の円運動における力学的エネルギー保存
例題:円直面内の円運動におけるたるまない条件
例題:単振り子の運動方程式を力学的エネルギー保存か ら 導出すること
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粒子の角運動量とトルク(1)
参 考:運動法則から導出される定理と保存則
例 題:角運動量の計算1
例 題:角運動量の計算2
粒子の角運動量とトルク(2)
例題:2次元運動における角運動量とトルク
例題:単振り子の運動方程式(角運動量からの導出)
粒子の角運動量とトルク(3)
例題:角運動量の保存
例 題:人工衛星の角運動量と大気摩擦の効果
例 題:太陽系形成モデル
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2粒子系の重心運動と相対運動(1)
解説:2粒子系の力学 -はねかえり係数を用 いていない解説-
2粒子系の重心運動と相対運動(2)
例題:バネでつながれた2粒子系への別の粒子の衝突
例 題:バネでつながれた2つの物体の運動
多粒子系の重心,運動量と角運動量
解説:多粒子系の力、運動方程式、仕事・エネルギー、回転運動の方程 式
例題:多粒子系の重心まわりの、重力によるトルク
(教科書、 7章問B5)
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剛体のつりあい
例 題:一様ではない剛体棒の全質量の重心
例題:壁にかけた剛体棒のつりあい
例題:一端を床におかれた剛体棒のつりあい
例 題:曲げた前腕のモデル1
例 題:曲げた前腕のモデル2
例題:水平に曲げた背骨にかかる力1
例題:水平に曲げた背骨にかかる力2
例題:背骨にかかる力
例題:半球とおもりのつりあい (教科書、 8章問B1)
例題:レーシングカーの形状 (教科書、 8章問B2の類題)
剛体の慣性モーメント
例題:スケート選手のスピン
例 題:剛体棒 の慣性モーメントの計算と平行軸定理
例題:塀の上の安定性 (教科書、8章問A6)
固定軸の周りの回転
例題:接触している2つの円板 (教科書、8章問A4)
例 題:剛体棒の回転
例題:船の波に対する安定性 (教科書、8章問B6)
平面運動
解説:剛体の平面運動
例題:ジュース缶の転がり速度比較 (教科書、8章問 A11)
8章問題B7へのヒント bicycle080804a
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(補足:剛体の3次元運動)
回転によるベクトルの時間変化率
回転しているコマはなぜ倒れないか
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3.成績評価(試験、レポート情報)
中間試験1(20%)、中間試験2(20%)、期末試験(30%)、レポー ト(30%)
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4.履修上の注意
講義の予習、復習を行うと、講義の理解がより深く、確実になる。
5.教科書・参考書
教科書: 原 康夫、「第3版 物理学基礎」、学術図書出版社
原 康夫、右近修治「物理学演習問題集−力学編」、学術図書出版社
参考書:
物理学入門的なもの:
1)AERA Mook 「物理がわかる」、朝日新聞社
2)アインシュタイン、インフェルト「物理学はいかにつくられたか(上、下)」、岩波書店
3)朝永振一郎「物理学とは何だろうか(上、下)」(岩波書店・岩波新書)
4)高野義郎「物理学の再発見I, II」(講談社・ブルーバックス)
5)愛知・岐阜物理サークル編「いきいき物理わくわく実験」(新生出版、1988年)
6)ガリレオ工房・滝川洋二編「物理がおもしろい!!」(日本評論社、1995年)
評価の高い(個性的な)教科書シリーズ
1)ファインマン「ファインマン物理学 I -力学-」(岩波書店) :図書番号(420、F−5、1他)
2)バークレイ物理学コース「力学(上、下)」、丸善:図書番号(420, B-9,1-)
3)ベネディック、ビラース「医系の物理1−力学(上)−」、吉岡書店:図書番号(420,B-11,1)
物理のための数学:
1)香取眞理・中野徹「物理数学の基礎」 (サイエンス社)
2)和達三樹「物理のための数学」(岩波書店)
3)大槻義彦,青野修「物理数学」(培風館)
4)安達忠次「ベクトルとテンソル」(培風館)
ビデオ教材:
物理教育ビデオシリーズ「メカニカル・ユニバース
(Mechanical Universe)」
全16巻(×約15-20分)、日本語版/英語版
図書館(3階)にて利用可能。